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2012年2月20日
断熱をしっかりおこなう
前回は家の中で温度差を作らないとご紹介しましたが、温度差を作らない基本は熱を逃がさず熱を侵入させない事です。
実際の家造りでそれを実現する技術の1つが断熱です。
断熱は魔法瓶のように中の熱を外に逃がさない事です。
魔法瓶は外壁と内壁の間を真空にして熱の伝導が起こらないようにして熱が逃げないようにしますが、家では断熱材を使用することで熱を逃がさないようにしています。
断熱材は樹脂や繊維の隙間に空気を溜めこむ事で熱を逃がしません。これは洋服と同じで寒い時は重ね着をして熱を逃がしにくい空気を溜めるのと同じで、特にダウンジャケットは羽毛の間に多量の空気の層ができるので温かいのです。
断熱材は大きく分けて以下の3種類が使われています。
● 無機繊維系
● 発泡プラスティック系
● 自然素材系
です。
無機繊維系には「グラスウール」「ロックウール」などガラスや鉱物を繊維状に加工したもので、「ロックウール」には撥水性があります。
発泡プラスティック系はボード状の発泡スチロールや硬質ウレタンフォームのように現場でスプレーをして発泡させる物があります。
自然素材系は新聞紙の再生利用で専用のセルローズファイバーや羊毛、炭化発泡コルク、廃材を固めた軽量軟質木質繊維ボードなどがあります。
どの素材が最も優れているのかと言う質問に答えるのは難しいのですが、断熱材としての性能だけでなく、加工性や隙間を作らない、火事の時に有毒ガスを生じない、シロアリに強い、廃材にする時に環境破壊が少ない、湿度を調節する機能がある、コストが安いなど様々な条件で選ばれる断熱材が異なってきます。
そして施工には2種類の方法があって、CMでご存じかもしれませんが「外張断熱」、そして「充填断熱」があります。
外張断熱はサイディング材などボード材が使われていて、充填断熱は繊維系やシート系やボード系のものが使われています。
但しどんな施工方法、素材を選んだとしても、隙間があったり穴が空いていては断熱効果が期待できません。
柱と柱の間に断熱材を入れる場合は、隙間ができないよう、また繊維系の断熱材では断熱材自身の重みで下がってこないようにしなければなりません。
そして断熱や気密の性能を知るには、完成後引き渡し前に気密測定結果を提出してもらうと安心できるでしょう。
また契約書に完成時に気密測定を行い、結果を提出する旨書かれているような工務店は良心的で技術に自信を持っていると考えて大丈夫でしょう。
人生で最も大きな買い物で長く使う家ですから、信頼のおける工務店を探す事が成功の近道です。
新築・リフォームのお問いわせは:ナミリスダイナミックバンク
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