なみりすテクノロジー&ダイニング株式会社 代表取締役 南木政人
トレーラーハウスで
社会を喜ばせたい
スペースさえあればどこでも設置が可能
川上 レンタカー屋さん? なぜでしょうか。
南木 駅前や空港前などの駐車場にトレーラハウス店舗を置き、車を並べればすぐに開業でき、移転も楽ですからね。
また、全日本トレーラーハウス組合の設置基準を守っていただく必要はありますが、トレーラーハウスは建築基準法に規制される建築物ではなく移動できるので、市街化調整区域にも展開できます。固定資産税もかからず基礎工事も不要。つまり、レンタカー事業に限らず、スペースさえあればすぐに店舗を開業したり、事務所を設置することができ、事業を始められるわけです。
川上 なるほど・・・。大がかりな工事が不要ということは、設置も撤去も時間をかけずにできる。つまり、ほとんどリスクを取らずに店舗を始められると。
南木 はい。道路事情が変わったり、競合店ができたりしてお店の営業環境は変化します。いい場所に出店できたとしても、永続的とは限りません。このような時、テナントを借りたり、建物を建てると原状復帰で解体しなければならなかったり、お金をかけた内装を捨てて行かなければなりません。その点トレーラーハウスは新しい場所を見つけて移動することで、またすぐに開業できるので、非常にメリットの多い形態なんです。
川上 店舗を出したくても出せなかった土地でも、すごくユニークなお店が生まれるかもしれませんね。
南木 川上さんがされているガラス工芸の工房兼ショップなんていかがですか? 長野県の蓼科に当社経営のトレーラーハウスビレッジがありまして、空きスペースがありますよ。
川上 あらいいわね! 工芸品をつくって売るだけじゃもったいないから、ペンションでも開こうかしら(笑)。それに、自分の運転でどこにでも引いていけるなら、地方ロケの時にホテル代わりに使っても良さそうだな。こちら、素敵なデザイン画や外壁材の見本などたくさんありますね。好きなの選んでいいのかしら。きっとみんながうらやましがるわ。ただ、防犯や耐震性が少し心配かも・・・。
南木 それも大丈夫です。私はトレーラーハウスを扱う前から住宅建築を手がけておりまして。“人生を愉しむための家”をコンセプトに、安全・安心で快適な健康住宅を、真心と確かな技術で提供してきました。ですから、耐震性能についてはもちろん、予知防犯にもこだわってきた実績、そしてノウハウがあります。
川上 「予知防犯」? 初めて聞く言葉です。どんな防犯なんですか?
南木 たとえば大手警備会社と契約して、不審者が侵入したら通報が行き警備員が駆けつけるけれども、侵入そのものを防ぐことはできない。これを私は「後手防犯」と呼んでいます。それに対し、犯罪者の心理を研究し、犯罪者が「入りたくない」「入りにくい」と思い「入ろうとしても入れない」という形にするのが「予知防犯」です。
川上 なるほど、安全・安心、そして健康、快適。御社のトレーラーハウスが各方面で普及しているのも納得ですね。これからどんどんニーズが高まりそうだな。